「AnimeJapan 2025」DAY 1にて、TVアニメ『小市民シリーズ』のスペシャルステージが開催された。2024年7月に第1期が放送され、2025年4月5日（土）から第2期の放送がスタートする本作。衝撃的な最終回を迎えた第1期から満を持しての続編とあって、会場には大きな期待感が漂っていた。 イベントには、梅田修一朗さん（小鳩常悟朗役）、羊宮妃那さん（小佐内ゆき役）、古川慎さん（堂島健吾役）が登壇。司会は天津飯大郎さんが務めた。冒頭の挨拶で、古川さんは「アフレコはもう終わって、素敵なものが出来上がった」と報告。心強い報告にますます放送が楽しみに。

まずは、第1期の振り返りから。〈小市民〉シリーズは、2022年に直木賞を受賞したミステリ作家、米澤穂信先生が手がける学園ミステリで、シリーズ累計発行部数110万部を突破している大人気シリーズ。第1期では『春期限定いちごタルト事件』および『夏期限定トロピカルパフェ事件』がアニメ化された。

羊宮さんは、「スイーツもいっぱいでてきて、それがいろいろな事件に繋がったりして。でも、何より堂島くんのケーキの食べ方が衝撃的でした」と、第2話で健吾が口のまわりにチョコレートをつけてケーキを食べていたことに言及し、笑いを誘った。

映像を見ながらの振り返りコーナーでは、作中に登場したスイーツの名前を答えるというクイズも。すべての始まりである「春期限定いちごタルト」のシーンを皮切りに、各シーンの思い出や思い入れを語っていった。第3話のケーキバイキングで小佐内さんがケーキを迷うシーンでは、同じような経験をしたことがあるという羊宮さんが、その経験を小佐内さんに落とし込むことができたと語った。第6話で小鳩くんが勝手に食べた「シャルロットのグレープフルーツのせ」では、小佐内さんの“詰め方”が話題になり、観客に「こういう詰め方をしたことがある人～？」と尋ね、笑いを誘う場面も。最後は、第9話の「夏期限定トロピカルパフェ」が取り上げられた。

第2期について語り合うコーナーでは、作品のイントロダクションと最新キービジュアルが紹介された。互恵関係を解消した小鳩くんと小佐内さん。小佐内さんは新聞部の瓜野くんと、小鳩くんはクラスメイトの仲丸さんとつきあい始める。しかし、それぞれが放火事件に巻き込まれていき……。

上西哲平さん演じる新キャラクターの瓜野高彦について、「ゆきちゃんの隣に並ぶと、幼く見えます。小鳩くんとは雰囲気が異なり、また違った関係が築き上げられますが、どうなることやら」と、羊宮さん。宮本侑芽さん演じる仲丸十希子は、小鳩くんの恋人。梅田さんは「小鳩くんも普通の高校生かと思ってもらえる……かな。小佐内さんと仲丸さんも全然違うタイプで、仲丸さんは見た目通りのイメージ。彼女と一緒に過ごしているときの小鳩くんにも注目してほしい」と語った。山下誠一郎さん演じる氷谷優人は、瓜野と幼馴染みの頭脳明晰な1年生。古川さんは、「健吾と常悟朗の関係に近いところがあり、物語に面白い絡み方をしてくる」と語りつつ、山下さんの声のよさやクールでイケメンなところに嫉妬混じりで（？）触れ、会場は大きな笑いに包まれた。

ここで先日公開された第2期のPVや、OPテーマがヨルシカ「火星人」であることが改めて紹介された。古川さんは「（『秋期限定栗きんとん事件』ということで）秋口の雰囲気があり、あえて言うなら『青春ってこうだよな、でもすげえな』でした」と語り、その「すげえな」にいろいろな含みがあることを匂わせた。

インフォメーションコーナーでは、放送枠や先行上映会、コラボカフェの情報などが改めて告知された。また、〈小市民〉シリーズより『春期限定いちごタルト事件』のコミカライズ（漫画：紗川アンリ先生）や第3弾となる「小市民シリーズ×JR東海」の推し旅コラボキャンペーンの開催が本イベントで情報解禁された。詳細は公式HPを参照してほしい。

最後に、「新しい関係値となった小鳩くん、小佐内さん、まわりのみんなを見守ってほしい」とアピールした梅田さん。まもなくスタートする新シリーズも、その事件、その人間関係から目が離せなそうだ。